なんと言っても『食事摂取基準』が基本になります。国が法律に基づいて定める基本的な指針と言っていいでしょうか。昔は『栄養所要量』と言っていたものが2005年に考え方をガラッと変えて新しくなりました。
国が法律の定めによって作り、保健所や学校等で使われていますが生活習慣病を始めとする病気の予防にも使われています。国内外の研究成果を改定のたびに取り入れています。
ヒトの栄養を扱うんものなので個人差を考慮するのが前提となっています。『栄養所要量』と呼ばれていたものから確率的な考えが取り入れられて『食事摂取基準』となりました。
栄養士にとっては今まで『栄養所要量』から一律に計算し献立を立てていましたが、ヒトを見ている限り実際とはかけ離れたものでした。当時、新しく『食事摂取基準』の考え方を見た時驚いたのを覚えています。
食品成分表に基づいて献立の栄養価を計算していても、あまり意味がないものになりました。栄養価を計算した献立がいいのではなく、その献立はそのヒトにとっていいかどうかを判断するのが大切になりました。
『食事摂取基準』は習慣的な食事をする健康なひとを対象に健康増進や生活習慣病予防のために定める基準と言えます。この基準はなかなか難しいのも確かです。中身は栄養士に任せて人生を豊かにする食生活を見つけることがいいと思います。
コメント